親戚との人間関係でこじれてしまったときの対処法

親戚との人間関係でこじれてしまったときの対処法

親戚との人間関係に悩む人は多いです。

そこで今日は、親戚との人間関係でこじれてしまったときの対処法について、まとめてみたいと思います。

著書『嫌われる勇気』でお馴染みのアドラー心理学を参考にしました。

親戚関係で行き詰まっている人のお役に立てると思います。

ぜひ最後まで読んでみてください。

親戚関係の方向性を決める

まずは、こじれてしまっている親戚と、今後どうしていきたいかの方向性を決めることが先決です。

アドラー心理学の大きな特徴の一つは、『原因』は参考程度にとどめて『目的』を考えるということが挙げられます。

原因探しはほどほどに

私たちはなにかが起こったとき、「なぜ?」「どうして?」と問う傾向がありますね。

原因追究・犯人探しの発想です。

原因を追求して犯人がわかったとしても、人間関係についていえば解決にはいたらないことが多いのです。

たとえば、親戚との人間関係で「どうして親戚関係がこじれたのだろう」と自問したとして「あの変な親戚がいたから」と原因がわかったとします。

けれども、変な親戚が親戚関係から消えるわけでもないので、会うたびに悩み続けます。

つまり、原因を追求するだけでは解決に至らないのです。

目的を考える

そこで、原因追求よりも「なんのため」と自分の親戚関係に対する『目的』を問うてみると「今後もつきあいたい」「もう二度とつきあいたくない」と明確な自分の『目的』が見えてきます。

1人変な親戚がいるけれども、ほかの親戚関係は「今後も続けたい」と思うかもしれません。

「今後も続けたい」目的のためには何ができるのか?一方で「もう二度とつきあいたくない」と思うかもしれません。

「もう二度とつきあいたくない」目的を決意したのなら、今後どうしていきたいかと具体的な方向性が見えてくると思います。

今回は極端な例を出しましたが、「〇〇家とはつきあいたくないけど、△△家とはつきあっていきたい」など、折衷案としての『目的』も出てくると思います。

ゆっくりと時間をかけて自分の『目的』を考えるようにしてみてください。

http://www.adoratohoku-main.jp/15312033032003参照)

親戚関係のタスクを決める

続いて、親戚関係のタスクを決めることも大事です。

アドラー心理学では取り組むべき人間関係の課題を、3つのタスクに分けています。

仕事のタスク

仕事のタスクとは、言い換えると他者との協力です。

人は一人ではとても弱い存在ですが、仕事を分担し、協力し合いながら生存しています。

一人ひとりが違った能力を発揮することで、社会を発展させることができています。

仕事のタスク

交友のタスクとは、言い換えると他者への関心です。

人間は一人では生きていけません。

人類の一員として生きていくためには、常に他者と結びついていなければなりません。

そのためには、他者に対して関心をもち、他者の存在を考えることが必要です。

愛のタスク

愛のタスクとは、言い換えると人類の継続です。

子孫を残すことで人類は継続していくという課題のこと。

人は男性と女性2つの性があります。

そして性の役割を成しとげることで、人類の継続に貢献できているのです。

一対一で異性と深い関わりをもつことは、人類の継続にとっては極めて重要なのです。

https://photo-pharmacy.com/knowledge/adlerianpsychology6.html参照)

以上が、3つのタスクです。

他者と人間関係を築いていきたいと思うなら、3つのタスクのうちのどれか1つに必ずあてはまります。

めったに合わない親戚関係はどのタスクにあてはまるのでしょうか。

じっくりと考えてみてください。

「親戚関係は苦手だけれど、どうにか続けていきたい…」と自分の『目的』が明確になったなら、「仕事のタスク」と割り切ってしまうのも1つの手です。

割り切りつつ、親戚に対して関心を持てるようにするためにはどうすればいいかを考えながらつきあっていくことも大事ではないでしょうか。

先ほども書きましたが、「二度とつきあいたくない」も立派な『目的』です。

自分で決意したのなら、自分の『目的』に向かってどうしていくかを考えるだけです。

親戚関係の課題を分ける

最後に、こじれた親戚関係が自分の課題なのか、相手の課題なのかをきちんとわけることが大切です。

アドラー心理学では起こった問題を「最終的にその問題の責任は誰がとるのか?」という視点に基づいて分類します。

これが課題を分けるということです。

最終的には個人の課題

どんなに絡まってどうにもならないと思う問題も、最終的には個人の問題に帰結します。

自分の課題なのか、はたまた相手の課題なのかについて分けて考えるクセをつけておくと、相手の課題に巻き込まれることが少なくなりますし、自分の課題に相手を介入させることを防ぐこともできます。

自分の課題だけに向き合う

そして、自分の課題が明確になったら、自分の課題だけに向き合えばいいのです。

先ほどの例で言えば、親戚に変な人が1人いたとして、親戚関係がこじれていたとします。

このとき、変な親戚に自分がどう思われているのかは相手の課題です。

つまり「変な親戚の人の課題」なのです。

一方で、自分が変な親戚のことをどう思っているかが「自分の課題」ということですね。

自分の取った行動に対して、相手がどう思い、どう評価するかは「相手の課題」なので気にしても仕方のないことなので気にしないことです。

と言っても、急には気にしないというのも無理があるので、「相手の課題は気にしても仕方がないんだから気にしないようにしよう」と毎回思い続けていると次第に気にならなくなってくると良いと思います。

おなじように、人から認められることを求めてしまったり、人の評価ばかり気にしてしまったりするのも相手の課題にふりまわされてしまっていると言えます。

他人の人生を生きているということになりますね。

自分が自分の人生を生きずに、誰が自分の人生を生きてくれるのでしょうか?大切なのは、「自分がこれからどうしていきたいか」だけですね。

課題の分離は、紙に書き出してみると、取るべき行動が見えてきたりします。

親戚という微妙な関係には、きちんと課題を分けて考えることでトラブル回避につながりますね。

https://oluolu.blue/separation-of-tasks/#i-5参照)

まとめ

今日は、親戚との人間関係でこじれてしまったときの対処法についてまとめてみました。

いかがだったでしょうか。

人間関係で、嫌な気持ちになったり、相手を嫌ったりしてしまうのは、人間であればだれでもあることだと思います。

まったく関係のない第三者が相手なら我慢できたことも、親戚関係では冠婚葬祭などでどうしても顔を合わせなければいけなかったりすることもあります。

http://www.adoratohoku-main.jp/15617827478529参照)

親戚関係がこじれたときは、ぜひ今日の記事を参考にしてもらいたいです。

今日の記事をまとめると、
「目的を考えて方向性を決める」
「タスクを決めて今後のことを決める」
「課題をわけて自分の課題だけにむきあう」
3つの対処法を実践することで、こじれた親戚関係は良くなります。

気にならなくなると思います。

結果、前に進めると思いますよ。

くれぐれも一時の感情に任せて破壊的な行動は慎むようにしたいものですね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。